docomoの家族間で分け合える「2ヶ月くりこし」の仕組み

2013年1月16日 by Piyochi

各携帯会社では、その月で使えなかった無料通信分を、“くりこす”サービスを提供しています。その中のdocomoの家族間で分け合える「2ヶ月くりこし」の仕組みについて書こうと思います。

■2ヶ月くりこしとは
例えば、1月の無料通話・通信分が1,000円あるとします。1月には200円しか使わなかったとすると、2月に800円がくりこされます。2月には300円しか使わなかったとすると、3月には500円がくりこされます。3月には100円しか使わなかったとすると、400円分は4月にはくりこされず、失効されます。

【無料通話・通信分　2ヶ月くりこしの例】
1月　1,000円　-200円　残り800円
2月　800円　-300円　残り500円
3月　500円　-100円　残り400円　→　失効

■分け合う割合
「家族間（ファミリー間）で無料通話・通信分を分け合える」サービスというのは、この失効される金額（この場合は400円）が家族間で分け合えることになります。「分け合う」というのは、家族間の他の人が通話の請求が200円あったとすると、今回の400円分を充当してくれて、0円の請求になるというものです。ただ、全体の通話・通信分の請求が400円よりも多い場合は、全回線で分配されます。この分配も“均等”ではなく、請求額の“割合”で分配されます。また、請求書では、「ファミリー割引内２ヶ月くりこし後共有適用額」という項目で割引されます。

以下のように家族にA～Dさんがいて、Aさんが無料通話・通信分を2ヶ月で400円分使いきれなかった場合、Bさん、Cさん、Dさんの請求金額の割合によって、Aさんの400円分が分配されます。

【Aさんが400円分使いきれなかった場合】
Aさん　400円分が失効される（2ヶ月くりこされた）
Bさん　300円の請求　（120円が充当）
Cさん　500円の請求　（200円が充当）
Dさん　200円の請求　（80円が充当）

■分け合う範囲の指定
また、家族間での分け合う方法を、「ファミリー割引の回線全体で分け合う」か「請求グループで分け合う」かの、2種類から選択できます。こちらの設定は、ファミリー割引の代表回線からの変更しか受け付けていないようです。ネットの「My docomo」から変更する場合、「ご契約内容確認･変更」内の「ファミリー割引請求グループ共有」を申込することで、「請求グループで分け合い」に変更されます。

前者の「ファミリー割引の回線全体で分け合う」は、その名の通り、ファミリー割引に入っている全員で上記の割合で分配する方法です。

【ファミリー割引の回線全体で分け合う場合】
（A～Cさんでまとめて請求）
Aさん（父）　400円分が失効される（2ヶ月くりこされた）
Bさん（母）　300円の請求　（75円が充当）
Cさん（祖母）　500円の請求　（125円が充当）

（D～Eさんでまとめて請求）
Dさん（息子）　200円の請求　（50円が充当）
Eさん（息子の妻）　600円の請求　（150円が充当）

後者の「請求グループで分け合う」は、例えば、以下のように家族にA～Eさんがいて、請求をA～Cさん、D～Eさんの2つで分けているとします。Aさんが400円使い切れなった場合、「請求グループで分け合う」に設定していると、A～Cさんの間でしか分配されません。

【請求グループで分け合う場合】
（A～Cさんでまとめて請求）
Aさん（父）　400円分が失効される（2ヶ月くりこされた）
Bさん（母）　300円の請求　（150円が充当）
Cさん（祖母）　500円の請求　（250円が充当）

（D～Eさんでまとめて請求）
Dさん（息子）　200円の請求　（充当なし）
Eさん（息子の妻）　600円の請求　（充当なし）

パケット定額を使っていない場合、これを利用して夫婦で、片方は無料通話・通信分のあるプランにして、片方はメール使い放題の780円のプランにすることで、片方はメールを使いたい放題になり、無料通話・通信分も使えるという、とてもお得に使うことが出来るようになります。

【NTT docomo　関連リンク】
・ファミリー割引
http://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/family/

・2ヶ月くりこし
http://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/carry_over/

・ファミリー割引請求グループ共有
http://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/family/notice/