スマホ通話料半額になる「楽天でんわ」は本当にお得か検証

2013年12月6日 by     No Comments    Posted under: 節約生活
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【楽天でんわとは】

「楽天でんわ」というサービスが昨日(2013年12月5日)発表されました。
このサービスはスマートフォン(携帯電話)の通話料金が半額の30秒10円(通常30秒20円)になるというものです。

・楽天でんわ
http://denwa.rakuten.co.jp/

しかも月額基本料も0円で、途中解約で違約金もかかったりせず、使った分だけ半額になるという、携帯で電話をたくさんする人には、夢のようなサービスです!!スマホではアプリで提供され、フィーチャーフォン(従来の携帯電話)では、電話をする際に「0037-68-」をつけることで利用出来ます。

アプリなら無料のものがある、と思ってしまいますが、それらのIP電話と異なるところは、このサービスでは従来の電話回線が使われる為、通話品質が良いというところにあります。実際、IP電話は、結構通話品質が悪いです。こんな損のないサービスは早速利用しなければ!!

と、思ってしまうところですが、良く考えてみると、単純に特をする人はそこまでいないかもしれません。。。

【楽天でんわがお得か検証】

例えば、私は携帯であまり電話をかけることがないので、現在docomoの「タイプSSバリュー」という月額1,957円のプランを利用しています。これが、2年しばりの「ひとりでも割引」や「ファミリー割引」で半額の980円になります。

このプランには1,000円分の無料通話が付いており、通話料金は30秒20円になります。

もし、このプランで、通話料か半額になるからといって、楽天でんわを利用してしまうと、無料通話分を使わずに、別に30秒10円の料金が発生してしまう為、利用するメリットは全くありません。

では、この無料通話分を使い切ったら、楽天でんわを利用すれば良いと思いますが、それもあまりお得ではありません。

例えば月の合計で50分通話をしたとします。
30秒20円だと2,000円で無料通話の1,000円を差し引くと、1,000円てす。基本料金を合わせると1,980円です。もし、無料通話分を使い切ってから、楽天でんわを利用した場合、25分で1,000円はなくなるので、残りの25分が半額になります。すると、500円の通話料で済むことになります。基本料金を合わせると1,480円です。

しかし、月に50分電話をするのであれば、プランをあげておいたらどうなるでしょうか。docomoの「タイプSS」の上のプランは「タイプS」になりますが、こちらは割引後の基本料が1,575円無料通話が2,000円分付いて、通話料金は30秒18円になります。

50分の通話だと全て無料通話でまかなえるので1,575円で済みます。さらに100円分の無料通話が残っていると考えると1,475円で済む計算になります。このことは、通話をたくさんする場合には、余計に分かりやすくなりますが、高いプランにいくにつれて、通話料金が安くなるのです。

【docomoのプランと超過分を「楽天でんわ」を利用した場合の参考例】

□□□ docomoの料金プラン(半額の割引を摘要した場合) □□□
(タイプSS 基本料金980円 通話料30秒20円 無料通話1,000円)
(タイプS  基本料金1,575円 通話料30秒18円 無料通話2,000円)
(タイプM  基本料金2,625円 通話料30秒14円 無料通話4,000円)
(タイプL   基本料金4,200円 通話料30秒10円 無料通話6,000円)
(タイプLL  基本料金6,825円 通話料30秒7.5円 無料通話11,000円)

・docomo 料金プラン
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/bill_plan/plan/value/index.html

【月30分通話した場合】

・タイプSS通話料1,200円―1,000円超過200円請求1,180円
 (超過分を楽天でんわ超過100円請求1,080円
・タイプS通話料1,080円―2,000円残り920円請求1,575円
・タイプM通話料840円―4,000円残り3,160円請求2,625円

【月100分通話した場合】

・タイプSS通話料4,000円―1,000円超過3,000円請求3,980円
 (超過分を楽天でんわ超過1,500円請求2,480円)
・タイプS通話料3,600円―2,000円超過1,600円請求3,175円
 (超過分を楽天でんわ超過890円請求2,465円
・タイプM通話料2,800円―4,000円残り1,200円請求2,625円

【月300分通話した場合】

・タイプSS通話料12,000円―1,000円超過11,000円請求11,980円
 (超過分を楽天でんわ超過5,500円請求6,480円)
・タイプS通話料10,800円―2,000円超過8,800円請求10,375円
 (超過分を楽天でんわ超過4,890円請求6,465円)
・タイプM通話料8,400円―4,000円超過4,400円請求7,025円
 (超過分を楽天でんわ超過3,140円請求5,765円)
・タイプL通話料6,000円―6,000円超過0円請求4,200円

どの場合でも「楽天でんわ」で超過分を補うよりも、プランを一つ上のものにしておけば、残りの無料通話分を考慮すればお得になります。タイプLになると、通話料も「楽天でんわ」と同じ半額になってきて、さらに無料通話分が多く付いているので、「楽天でんわ」を利用する理由がなくなります。また、無料通話分は2ヶ月はくりこすことが出来るので、残った分は次の月で利用することで、「楽天でんわ」で超過分を補うよりも安くなります。もちろん、基本料金を780の最低料金のものを利用して通話は全て「楽天でんわ」を利用したとしても、無料通話が付いているプランの方が断然安くすみます。

【「楽天でんわ」でお得になる使い方】

そうなると、結局、「楽天でんわ」は意味がないのかというと、そういうわけではありません。
例えば以下のような場合には大変有効です。

1. 月の電話の半分以上が同一キャリアで通話料が無料になる場合
 通話相手が「ソフトバンク同士無料」等のプランで無料に話せることが多い場合は、「ホワイトプラン」等のキャリア同士無料になるプランがお得になります。その場合、無料通話分を付けることが出来ず、通話料も一律30秒20円になってしまいます。そこで、他のキャリアに電話する際に「楽天でんわ」を利用すれば、お得になります!

2. 「ひとりでも割引「や「ファミリー割引」等の基本料金が半額になる割引を付けていない場合
 2年しばりが嫌だ等の理由で、基本料金が半額になる割引を適用していない場合は、月額の基本料金が半額にならない為、「楽天でんわ」を利用した方がお得になります。

【結論】

結論としては、「楽天でんわ」は通話料が半額になるという、かなり衝撃的なサービスかと思いがちですが、実はそこまで「かなりお得」というものでもなく、結局、限られた人のみが恩恵を受けるサービスかと思います。それでも、このようなサービスが登場することで、競争が生まれるので、どんどん利用者が得をする色々なサービスが登場して欲しいですね(^^)!

(2013年12月11日訂正)
docomoとauは、スマートフォンの料金プランでは、無料通話分の含んだプランの提供はなくなっていました。その為、「楽天でんわ」を使った方がお得になります。上記はソフトバンクのスマートフォンを使っている場合のみ適用されます。※iPhone 5S や 5Cは除きます

・【訂正】スマホの通話料半額の「楽天でんわ」はお得でした
https://www.kurapi.com/archives/3259

・スマホ上手
http://www.sim-jozu.net/

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